私は20歳までほとんど本を読まない人であったが、20歳を過ぎて自分の無知さや、世の中のことを知らなさを痛感し、本を読むようになった。ジャンルにはこだわらず、本屋に行ってタイトルや表紙、ときには数ページを読んで、ピンとくるようであれば買うことにしている。
本はずっと本屋にあるものではない。出版されてしばらくすると、よほどの売れ筋の本でない限り店頭からなくなってしまう。日本には再販制度というのがあって、本は委託販売の形になっている。本屋さんは、売れそうな本や新刊本を預かって店頭に並べ、売れ残ったら取次店や出版社に返品する。売れた本の代金のの2割が本屋さんの収入になるしくみなのだ。
私はしばらくの間、本はずっと本屋にあるのかと思っていた。それで、これいいなというような本を見つけても、懐具合と相談し、寂しい場合は本を買わないこともあった。しかし、お金が入って、さあその本を買おうと思ったときはすでに遅く、どこを探してもその本は見つからないという経験を何度かしたのだ。それで、本は本屋にずっと展示されているのではなく、売れなくなったら出版社に返品されることを知った。
そういうわけで、最近は本屋へ行き、これぞという本を見つけた場合は、即買うことにしている。このとき買わないと、もう二度と会うことがないかもしれないと思うことにしているのだ。
このサイトでは、私が購入し読んだ本を私の簡単な感想とともに保管することにした。自分の備忘録として使おうと思っているのであるが、何か少しでも本に興味のある人のお役に立てれば、それはそれでうれしいことだなとも思っている。開始したのは、2012年8月からである。どこまで遡って登録できるだろうか。自分としても、楽しみである。
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