2003年 京都 家族旅行 夏
鞍馬山 貴船
. 鞍馬寺の駐車場は、比較的わかりやすかった。 鞍馬寺の近くに来ると、正面に石段と大きな門が見え、右側の石碑に鞍馬寺と刻んであった。 ちょうどその石段のすぐ左の駐車場が空いていたので、そこに止めることにした。 500円なり。

その正面の階段を登り、大きな門をくぐると、また石段があった。 後でわかったが、ここは鞍馬寺の参道であり、登山道であった。 訪れている人の半数は、登山靴にリュックサックといった出で立ちである。
ここで、ケーブルに乗って中腹までという一般の参拝客になるか、 本当の参道登る登山家になるか、大いなる選択が待っている。 われわれは、少しも迷わず普通の参拝客となり、ケーブルカーの乗車券を買った。 大人ひとり200円なり。
さっきケーブルカーは出たばかりだったので、待合室で10ほど待った。 しばらくしてケーブルカーへ乗り込むと、ものの5分で中腹へ着いた。 中腹の駅からだらだらした上り坂をしばらく行くと、鞍馬寺のほぼ真下へつく。 ここで下からの参道(登山道)と合流することになる。
そこからがきつい。 急勾配の階段を何段も上ることになる。 上りきると、やっと鞍馬寺の本尊を拝見することができるのだ。 急な階段を上ってきたせいか、ちょっと暑い。汗ばんできた。
この先に、有名な木の根道があるそうだが、今日はここでおしまい。 われはれは登山家ではなく、ミーハーな参拝客なので、先に進むことを断念し、下山することにした。

しかし、帰りもケーブルカーというのはちょっとかっこ悪いかなと思い、登山道を下りてみることにした。 参道は、かなり急勾配の下り坂でしかも幾十にも曲がりくねっていた。 時折下から登ってきた人とすれ違ったが、いずれの人も疲れきった顔をしていた。
途中、大きな杉のご神木に守られた小ぶりの神社があった。 このご神木だけではなく、他の杉もみんな大きかった。 樹齢何年くらいなのだろうか。 大きな杉を見つけては、幾度も梢を見上げでため息をついたのであった。 参道には、その他の小さな神社が点在していた。 それらを横目で見ながら、無事ケーブルカーの出発点まで下りることができた。

駐車場についたのは、ちょうど4時くらい。 平野では明るくても、山の中ではもうほの暗い。 しかし、貴船を少し見てみたかったので、ちょっと足を伸ばしてみることにした。 多分この川を少し下ると、貴船への道があるはずである。
谷川沿いに、ちょうちんの明かりが見え隠れしてきた。 すると、道沿い、主に道の右側であるが、川床料理屋がたくさんあって、客の呼び込みをしていた。 道路は非常に狭くなり、乗用車がやっとすれ違うことができるくらいになってきた。 対向車が着たので、一時停止をしたら、呼び込みのおばさんが近づいてきて、近くの駐車場に止めるように手招きをしていた。 今日は、見るだけなの。 少し暗くなってきていたので、川床のちょうちんが明るく感じ、とてもきれいであった。

写真は、鞍馬山の入り口門である。 ここから距離にしては1.5から2キロくらいだが、急勾配の上り坂がずっつ続く。 お参りというよりも登山といったほうがよい。 2003年7月31日撮影。
Kazuyoshi Nagato
|Return|